お父さんへ
父の日です。
もう11年になりますね。お父さんが逝ってしまったとき、私はいませんでした。ごめんなさい。親族の旅行で白浜にいました。でも、そんなにびっくりはしなかったの。何でかね。お父さんの痛みを私はあまりわかっていなかたのかもしれないね。
いつも、いつも雅一をおんぶして歩いてくれた。その姿がずーっと頭から離れずにいます。お母さんとふたりでうちに来てくれて膝のあいだに雅一をいれて、肩に桂子がからまっても笑っていたよね。私はお父さんが大好きやった。
家の問題、借金、結婚、出産、子育て、お母さんの病気、お父さんの手術からの介護。あの時期必死やったけど、たぶん私は疲れたのかも知れない。
お父さんに寂しさだけ伝わってたのかもしれない。だけど。ちいさいころから大好きだったよ。大切だったよ、それは今も変わらないからね。
お父さん。ありがとうございます。
私もお父さんとお母さんのいるあの丘にいきますからね。
しばらく、待っててね。これから最後の人生のステージがあるの。どこまでできるかわか、ないけど。あきさんと最後までがんばるから見ていてね。